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Bunka Baton

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“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語っていただいています。
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#bunkamuraオーチャードホール

どこまでも自由に、自分の直感を信じて/前田妃奈さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、2022年にヘンリク・ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクールで優勝し、国際的な注目を集める前田妃奈さんをクローズアップします。 自分のことをヴァイオリニストだとは思っていません「音楽は大好きだけど、今でも自分のことをヴァイオリニストだとは思っていません」、そう言って朗らかに笑う前田妃奈さんは大阪府豊中市生まれ。ヴァイオリン

若きマエストロが大切に守っている信念とは/アンドレア・バッティストーニさんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、東京フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者を務める一方、世界の主要歌劇場・オーケストラと共演を重ねている気鋭のイタリア人指揮者アンドレア・バッティストーニの登場です。 恩師の厳しい指導から学んだ 指揮者にとって必要な“準備と知識”イタリアの名門スカラ座に史上最年少の24歳で出演するなど、みるみる頭角を現していったアンドレア・バッ

豊かな音色を奏でる気鋭のヴァイオリニスト/東 亮汰さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、日本音楽コンクール第1位など数々の受賞歴を持つ東 亮汰さんに、ヴァイオリニストとしての原点や演奏へのこだわり、さらに自身が見据える未来まで広く語っていただきました。 日本音楽コンクールで3年連続予選落ち…その壁を乗り越えたことで今があるお母様がアマチュアオーケストラに所属するヴァイオリニストで、家ではヴァイオリンの練習音やCD

ロシア・ピアニズムに魅せられて/奥井紫麻さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、8歳でオーケストラと初共演し、12歳でロシアに留学、世界各地で演奏活動を繰り広げているピアニスト、奥井紫麻さんをクローズアップします。 ロシア人の先生による厳しくも愛のあるレッスン幼少時代から誰もが驚くような才能を発揮していた奥井さんですが、ピアノをはじめたのは5歳半のとき。きっかけは、ピアノよりも早くはじめていたバレエでした

ボストンから世界へ羽ばたくヴァイオリニスト/若尾圭良さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、アメリカをはじめ世界の注目を集めるヴァイオリニストの若尾圭良さんをクローズアップします。 人前で演奏したり、話したりするのが大好きボストンに生まれ育った若尾圭良さんは、9歳でオーケストラとコンチェルト(協奏曲)を初共演。2021年にユーディ・メニューイン国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門で優勝し、アメリカのみならず世界へと

2台ピアノ演奏の可能性を開拓する気鋭のデュオ/アンセットシス 山中惇史さん&高橋優介さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、2020年に結成された新進気鋭のピアノ・デュオ「アンセットシス」の山中惇史さんと高橋優介さんに、2台ピアノ演奏の醍醐味やデュオ活動への思いについて語っていただきました。 別々の道を歩んでいた若きピアニスト2人が 運命的な出会いからたちまち意気投合有名な管弦楽作品や人気の映画音楽を2台ピアノ版にアレンジし、「アンセットシス(“1

箏曲界の新星がボーダーレスな活動で切り開いた道とは/LEOさんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。第13回は、日本の伝統音楽のみならず、あらゆるフィールドで活躍する箏アーティストのLEOさんをクローズアップします。 ボーダーレスに活動する 箏アーティストとして向き合う 「春の海」箏という日本の伝統楽器で、クラシックやジャズ、コンテンポラリーなど、さまざまなジャンルに挑戦し、活躍の場を広げているLEOさん。近年ではロックの夏フェスに

14歳の新世代トランペット奏者は演奏もSNSも全力投球/児玉隼人さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。第11回は、14歳にして大舞台で活躍し注目を集めるトランペット奏者、児玉隼人さんをクローズアップします。 自ら考え、発信する14歳のトランペット奏者「10歳以降に出場したコンクールではすべて1位および最高位を最年少で受賞」という経歴を持つ天才トランペット奏者、児玉隼人さんは現在14歳。けれど中学2年生とは思えない落ち着きを感じるのは、

衝撃のデビューから5年…天才ヴァイオリン少女の現在地/村田夏帆さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、世界的に注目を浴びる16歳のヴァイオリニスト、村田夏帆さんをクローズアップします。 11歳でオーケストラと共演してデビューした天才少女とても16歳の少女が弾いているとは思えないほど、深い情緖をたたえた演奏で聴衆を魅了するヴァイオリニストの村田夏帆さん。それもそのはず、3歳でヴァイオリンを始め、11歳のときには東京交響楽団と共演

ピアノコンクールは自ら成長するための糧!/五十嵐薫子さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、ジュネーヴ国際コンクール第3位をはじめ、国内外のコンクールで数々の賞に輝く注目のピアニスト、五十嵐薫子さんをクローズアップします。 内面に広がる豊かな世界を感じさせる音楽2022年、若手音楽家の登竜門として知られるスイスのジュネーヴ国際音楽コンクールで第3位を受賞、そのほかにも国内外のコンクールで数々の受賞を重ねてきたピアニス

Bunka Baton 亀井聖矢(ピアニスト)・後編

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。2022年のロン=ティボー国際音楽コンクールで第1位に輝き、ますます注目が集まっているピアニストの亀井聖矢さんです。今回は後編として、亀井さんにとっての理想の演奏、これから見すえている未来、そして2023年10月29日にBunkamuraオーチャードホールで開催されるリサイタル『Piano's Monologue』への意気込みを語ってい

Bunka Baton 亀井聖矢(ピアニスト)・前編

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。2022年のロン=ティボー国際音楽コンクールで第1位に輝き、ますます注目が集まっているピアニストの亀井聖矢さんです。今回は前編として、亀井さんを導いた恩師からの教えや、海外コンクールでの裏側を語っていただきました。 数々の恩師と出会ったおかげで 現在の自分がいる2022年11月13日、パリで開催された若手音楽家の登竜門・ロン=ティボー

Bunka Baton HIMARI(ヴァイオリニスト)

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、若くして世界にその名を響かせている天才ヴァイオリニストのHIMARIさんをクローズアップします。 音楽への深い洞察と広い視野が豊かな表現を生み出す2023年3月、N響オーチャード定期に初出演したHIMARIさんは、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏しました。この曲はソリストに多くの超絶技巧が求められる難曲ですが、パガニ