マガジンのカバー画像

Bunka Baton

28
“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語っていただいています。
運営しているクリエイター

#東京

どこまでも自由に、自分の直感を信じて/前田妃奈さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、2022年にヘンリク・ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクールで優勝し、国際的な注目を集める前田妃奈さんをクローズアップします。 自分のことをヴァイオリニストだとは思っていません「音楽は大好きだけど、今でも自分のことをヴァイオリニストだとは思っていません」、そう言って朗らかに笑う前田妃奈さんは大阪府豊中市生まれ。ヴァイオリン

若きマエストロが大切に守っている信念とは/アンドレア・バッティストーニさんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、東京フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者を務める一方、世界の主要歌劇場・オーケストラと共演を重ねている気鋭のイタリア人指揮者アンドレア・バッティストーニの登場です。 恩師の厳しい指導から学んだ 指揮者にとって必要な“準備と知識”イタリアの名門スカラ座に史上最年少の24歳で出演するなど、みるみる頭角を現していったアンドレア・バッ

自ら発見した世界の見方をアートで伝える/鈴木康広さんインタビュー

身の回りに存在する何気ないものごとに注目し、小さな気づきを独自の視点でとらえなおす作品を制作してきたアーティスト、鈴木康広さん。この夏、二子玉川ライズ スタジオ & ホールで個展『鈴木康広展 ただ今、発見しています。』を開催します。本展を前に、彼が歩んできたアーティストへの道をうかがいました。 テレビ番組から開けたアーティスト・ライフデビュー以来、国内外で高い評価を得てきた鈴木康広さんは、現在45歳にして、武蔵野美術大学の教授もされています。鈴木さんはどのようにしてアーティ

2台ピアノ演奏の可能性を開拓する気鋭のデュオ/アンセットシス 山中惇史さん&高橋優介さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、2020年に結成された新進気鋭のピアノ・デュオ「アンセットシス」の山中惇史さんと高橋優介さんに、2台ピアノ演奏の醍醐味やデュオ活動への思いについて語っていただきました。 別々の道を歩んでいた若きピアニスト2人が 運命的な出会いからたちまち意気投合有名な管弦楽作品や人気の映画音楽を2台ピアノ版にアレンジし、「アンセットシス(“1

5歳で歌舞伎に魅せられて、気が付けば歌舞伎俳優に/中村鶴松さんインタビュー

一般家庭から歌舞伎の世界に入り、十八世中村勘三郎のもとで修業を積み、今では若手の花形歌舞伎俳優として活躍する中村鶴松さん。2024年2月の歌舞伎座では『新版歌祭文 野崎村』の主役、お光を勤め、高い評価を受けました。2年前からは自主公演「鶴明会」も始動。5月の『歌舞伎町大歌舞伎』にも出演が決まっていて、その宣伝ビジュアル撮影でホストに扮したのが、インタビューの日でした。十八世勘三郎が「三人目の倅」と呼んで期待を寄せた鶴松さんの現在地とは? 5歳で歌舞伎に魅せられて普通の家庭か

バレエが好き、その思いだけで続けてこられた/岩井優花さんインタビュー

“文化の継承者” として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。昨年プリンシパル・ソリストに昇格した、Kバレエ トウキョウにて活躍中のバレエダンサー、岩井優花さんの登場です。 バレエ以外の人生は 考えられなかった小さい頃から体を動かしたり踊ったりするのが好きで、3歳で『白鳥の湖』公演を鑑賞し、まだその記憶が残っているという岩井さん。鑑賞後、「私がやりたかったのはこれなの」とお母様にお願いし、バレ

迷った末に見つけた自分らしい文章とは?山崎ナオコーラさんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。小説家、エッセイストとして活躍し、今年作家デビュー20周年となる山崎ナオコーラさんの登場です。昨年、現代人が現代人の感覚のままに『源氏物語』を読んで楽しむためのエッセイ『ミライの源氏物語』が、第33回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。評判を集め続ける山崎さんの軌跡を聞きました。 幼稚園の頃から作家になりたくて、 読書三昧だった学

気鋭のデザイナーが今の時代ならではの《魔笛》の衣装づくりに挑む/高橋悠介さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。ORCHARD PRODUCE 2024『鈴木優人&バッハ・コレギウム・ジャパン×千住博 モーツァルト:オペラ≪魔笛≫』で衣裳を担当する高橋悠介さんが登場です。 社会とつながること2024年2月、Bunkamuraが鈴木優人と古楽器オーケストラ バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)と共に、モーツァルトのオペラシリーズを開始。その第1

箏曲界の新星がボーダーレスな活動で切り開いた道とは/LEOさんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。第13回は、日本の伝統音楽のみならず、あらゆるフィールドで活躍する箏アーティストのLEOさんをクローズアップします。 ボーダーレスに活動する 箏アーティストとして向き合う 「春の海」箏という日本の伝統楽器で、クラシックやジャズ、コンテンポラリーなど、さまざまなジャンルに挑戦し、活躍の場を広げているLEOさん。近年ではロックの夏フェスに

14歳の新世代トランペット奏者は演奏もSNSも全力投球/児玉隼人さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。第11回は、14歳にして大舞台で活躍し注目を集めるトランペット奏者、児玉隼人さんをクローズアップします。 自ら考え、発信する14歳のトランペット奏者「10歳以降に出場したコンクールではすべて1位および最高位を最年少で受賞」という経歴を持つ天才トランペット奏者、児玉隼人さんは現在14歳。けれど中学2年生とは思えない落ち着きを感じるのは、

次世代の能楽師が人間国宝の祖父・父から受け継ぐもの/茂山逸平さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。第12回は、能・狂言を中心に、様々なジャンルの芸能を発信しているセルリアンタワー能楽堂で公演される『狂言の会-茂山狂言会-新作!?いや、もはや古典!!』から、能楽師の茂山逸平さんにご登場いただきました。つい先ごろも孝明帝を演じたドラマ『大奥』をはじめ、NHK連続テレビ小説(以下、朝ドラ)『ごちそうさん』など多くの映像作品への出演でも知ら

衝撃のデビューから5年…天才ヴァイオリン少女の現在地/村田夏帆さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、世界的に注目を浴びる16歳のヴァイオリニスト、村田夏帆さんをクローズアップします。 11歳でオーケストラと共演してデビューした天才少女とても16歳の少女が弾いているとは思えないほど、深い情緖をたたえた演奏で聴衆を魅了するヴァイオリニストの村田夏帆さん。それもそのはず、3歳でヴァイオリンを始め、11歳のときには東京交響楽団と共演

ピアノコンクールは自ら成長するための糧!/五十嵐薫子さんインタビュー

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、ジュネーヴ国際コンクール第3位をはじめ、国内外のコンクールで数々の賞に輝く注目のピアニスト、五十嵐薫子さんをクローズアップします。 内面に広がる豊かな世界を感じさせる音楽2022年、若手音楽家の登竜門として知られるスイスのジュネーヴ国際音楽コンクールで第3位を受賞、そのほかにも国内外のコンクールで数々の受賞を重ねてきたピアニス

Bunka Baton 和田琢磨(俳優)

“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。今回は、COCOON PRODUCTION 2023『ガラスの動物園』『消えなさいローラ』に出演する和田琢磨さんが登場です。 地元・山形の大先輩との初舞台にメラメラ燃えているところミュージカル、ストレートプレイを問わず、舞台を中心に活躍している和田琢磨さん。『ガラスの動物園』『消えなさいローラ』では、渡辺えりさん、尾上松也さん、吉岡里